名店のたこ焼きは一球入魂



会津屋、くくる、甲賀流、十八番、やまちゃん、たこ焼きの名店は、たこ焼き一球に他店の追随を許さない入魂をしています。

料亭のように鰹と昆布で取った出汁や、果物や野菜のジュースを加えた出汁で粉生地を溶いている名店。

名店は良質のタコを選んで、一定のグラム量を一球ごとに丁寧に入れています。

具材にオリジナルに開発した特性の天かすを入れたり、干海老を入れる名店もあり、仕上げに白ワインを振る名店もあります。

ソースはそれぞれ各名店のオリジナルブレンドを使っている。
名店のたこ焼きはそれぞれの名店ならではの歴史があり、それぞれの店主のたこ焼きに対する情熱と思いが詰まっている。
ほんの小さな一球であってもまったく違う味の世界を持っている。


写真は十八番中川敦裕氏が焼く「ソースマヨ」と「塩」のハーフ&ハーフ。

たこ焼きとソース

大阪はコメ産地から遠かったため、小麦文化が発達しました。大正時代に生まれた「一銭洋食」が戦後、お好み焼きに形を変えるなどして粉もんが普及しました。
小麦を使った料理は味が薄くソースが味付けを決めるのに重宝されました。

「お好み焼き店、たこ焼き店が他店と違いを出すため工夫を凝らし、ソースの種類も多様になった」と考えられます。顧客の要望に応じ少量作る地ソースも大阪で発達しました。
たこ焼きの名店は、それぞれまったく違うソース会社でオリジナルブレンドのソースを作っています。

たこ焼きの名店5大ブランドを食べくらべる時に、まず素焼きで食べくらべてください。次に、その素焼きにそれぞれの名店のオリジナルソースをつけて食べくらべてください。
素焼きでもソース付きでも名店のたこ焼きは個性的で美味です。

昭和49年創業の甲賀流本店はアメリカ村三角公園前にあるため、ファストフードのマスタード味やケチャップ味で育った若者顧客を意識してソース開発をし、トッピングを大切にしています。
「網掛けマヨネーズ」のたこ焼き発祥の店としても有名です。

たこ焼きの焼き方